2023年12月5日11 分
最終更新:8月18日
公開日 2022年3月28日、更新日 2023年12月5日
名刺やショップカードをデザインするなら、印象的でセンスの良いオリジナルのデザインにしたいですよね。
目次
名刺はなぜ重要?
名刺のサイズ
名刺に載せる6つの情報
顔となる名刺にするコツ
名刺デザインの方向性を決めるポイント
よくある失敗を避けるには?
優れたデザインで差別化するコツ
特殊加工で世界にひとつのデザインに
印刷入稿前の最終確認
コミュニケーションの手段は着実にデジタルへとシフトしていますが、そんな中でもアナログの名刺はまだビジネス習慣として根付いています。
また、最近は個人の名刺とは別に「ショップカード」を作成する企業も増えています。
一言で名刺と言っても、実は国によって独自の水準があります。
国際的なビジネスをしている企業では、米国・カナダ標準サイズでの名刺制作も人気になっています。
日本標準サイズ:91mm×55mm
米国・カナダ標準サイズ:89mm × 51mm
塗り足しあり:95.25mm×57.15mm
上記のサイズと合わせて、いくつかの基本的な印刷用語を覚えておきましょう。
塗り足し:仕上がりサイズよりも外側にみ出しているデザイン要素(色や線などの指し、印刷後に経ち落とされます。
裁断線:仕上がり線とも言われ、実際に裁断されるラインのことを指します。
印刷安全領域:裁断ズレを考慮し、文字やロゴなどの重要なデザイン要素を収めなければならない範囲を示します。一般的には、断裁線から3mm-5mmの位置に設定します。
名刺は、名前、肩書き、連絡先(メールアドレス、電話、SNSアカウント)、オフィス所在地などを書くことが一般的です。
フリーランスの場合、個人情報が含まれ、全ての項目を載せることは難しいかもしれませんが、代わりとなる情報を提供するように工夫しましょう。
一方で、情報を詰め込み過ぎないように注意しましょう。
ロゴ:会社のロゴマークは名刺に必須の要素です。
氏名:名取引相手にあなたのことをしっかりと覚えてもらえるように、あなた自身の名前も名刺に必ず記載します。
役職/肩書き:「創業者/代表責任者」「デザイナー」「覚えやすい役職名を一言〜二言で記載します。
会社名/法人名:ロゴにすでに社名が明記されている場合や、自分の名前と会社名が同じ場合を除いて、名刺には必ずビジネス名を記載しましょう。
連絡先:電話番号、ファックス、メールアドレスを記載しましょう。
ホームページ:ビジネスのホームページのURL(https://)を入れる必要はありません。
必要に応じて記載する項目
そのほか、記載を検討するべき情報のアイデアを紹介します。
ホームページやSNSのQRコード
キャッチフレーズ
顔写真
部署名
大きな会社で、部署がわかれている場合には、部署名や課まで正確に記入しましょう。
営業日
可能な連絡が営業日や定休日を完結に記載しましょう。
名刺は、あなたのブランドとそのアイデンティティを詰め込んだものでなければなりません。
ロゴ:ロゴは、名刺に表示すべき重要なブランド要素の一つです。
会社名またはビジネス名:ビジネス名は、あなたが行っていることを明確に説明するものであるべきです。
ブランドカラー:ブランドイメージの中でも第一印象を決める重要なポイント。
トーン&マナー:近年、業界で意識されるようになった「トンマナ」。
名刺は小さいながらも、デザインには多くのルールがあります。
形状:名刺は長方形が一般的ですが、正方形や円形、あるいは丸角の長方形などもっとユニークな形を選ぶこともできます。
配置要素のうち、名刺は両面印刷が一般的ですが、折りたたみ式(通称:テントカード、二つ折り名刺などのデザインもあります。
スタイル:上記でも述べた通り、名刺はブランドを代表する物理的なブランディングツールです。
名刺は一度に印刷する量が多いため、デザインミスや誤植が発生すると、修正に多くのコストがかかります。
塗り足し部分を設ける:デザインには必ず塗り足し(上記参照)を追加します。
CMYKカラーモードを使用する:カラーモードは(Web画面で使用するRGBではなく)印刷で使用されるカラーモデルであるCMYKに設定します。
高解像度で作業する:名刺がピクセル化しないように、300dpiの解像度のファイルで作業します。ロゴ、アイコン、画像など、デザインに使用するすべてのファイルは同様に高画質のものを使用します。
読みやすさを意識する:テキストのフォントは8ポイント以上に設定し、はっきりと読みやすく配置します。
名刺のデザインを工夫すれば、より印象的に相手に覚えてもらうことができます。
画像の例としては、イラスト、写真、アイコン、パターンなどが挙げられますが、それぞれの用途は異なりますが、いずれもブランドへの注目を集めるために効果的です。
ただし、あまりに直接的で、名刺全体の雰囲気やムードにそぐわないような画像は使わない方が賢明です。
印刷時に特殊加工を施せば、完全なオーダーメイドの名刺を作ることができます。
箔押し加工/ メタルインク:金、銀、銅などのメタリックカラーはCMYK印刷方式では表現できないものですが、箔押しやメタルインクを使用することでおしゃれに輝く名刺に仕上げることができます。
エンボス加工/レタープレス(活版印刷):一部に凹凸感を出したり、紙面から浮き上がらせたり、立体的な効果をプラスすることができます。
スポットコーティング:ロゴマークなど印刷物の特定の要素にクリアートを施し、デザインに光沢を与える技術です。
レーザー加工:レーザーでデザインに微細な切り込みを入れる手法です。
特殊素材:名刺はカード用紙に印刷するのが一般的ですが、木材や金属、磁石など、他の素材に印刷することもできます。
名刺の完成まであと少しです!印刷、同僚やクライアントに配るのが待ち遠しいです。
内容の再チェック:カードに記載されているすべての文字の表記が正しいか、情報が最新で正確であるか、すべてがあなたの意図したとおりに表示されているか(レイアウトに問題がないか)などを一度ならず、数回にわたり確認しておくと安心です。
ビジュアルのチェック:画像は高解像度のものを使用していること、また使用するにあたって法的に問題がないことを確認します。
印刷オプションの調査:お住まいの地域の印刷会社を調べ、価格やサービスを比較しましょう。
あとは、デザインファイルを書き出して印刷会社に送るだけ。
いかがでしたでしょうか。この記事では、素敵な名刺デザインを作り込むためのコツをまとめました。
編集者:下瀬みゆき
SEO & ブログコンテンツマーケター