2023年12月19日16 分

サブスク起業アイデア|「サブスクリプションボックス」の始め方

最終更新1月3日

公開日 2021年2月15日、更新日 2023年12月19日

国内の消費者向け(BtoC)サブスクリプションビジネス業界の市場規模は、約9,430億円が上り、2025年には1兆円を超えると予測されています。

その中で近年注目を集めているのは、定期的に顧客に届ける商品「サブスクリプションボックス」の販売です。

ショップがサブスクリプションサービスを提供することにより得られるメリットには、安定した収入を得る、顧客離れを防ぐ、リピート購入により顧客生涯価値(LTV)を向上させることができるといった点が挙げられます。

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サブスクリプション・ボックスビジネスの始め方:7つのスマートなステップ

  1. コンセプトを決定する

  2. ネットショップを開設する

  3. サブスクリプション商品の構成を決める

  4. 商品力を高めるブランディングとパッケージを考える

  5. 注文が入ってから発送までの流れを把握する

  6. マーケティング戦略を立てて販売をはじめる

  7. サブリプションサービスを強化する

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01.コンセプトを決定する

実際に定期購入商品の販売に乗り出す前に、まずはサブスクリプションビジネスのプランが必要です。

サブスクリプションボックス(定期便)とは?

サブスクリプションボックスとは、消費者からの定期的な料金の支払いを通じて継続的に商品を届けるというサービス形態の一種です。

サブスクリプションボックスの2つの主要モデル

  1. キュレーション型
    ショップの厳選アイテムを届けるタイプの定期便です。

  2. 補充型
    特定の商品を継続的に届けるタイプの定期便です。

サブスクリプションビジネスのニッチ市場を開拓する

消費者を魅了するユニークなサブスクリプションサービスを提供できるよう、参入すべき市場をよく検討しましょう。

eMarketerによると、サブスクリプション型 E コマースの売上高は、2019年から 2020 年にかけて 41% 増加し、2023 年までにさらに 64% 増加すると予想されています。

まずは業界の競合他社を観察し、差別化されたサブスクリプションモデルでマネタイズを目指します。
 

  • 競合他社の狙っているオーディエンス層は?また、ターゲットから外れているオーディエンスの領域は?

  • 競合はどの市場をターゲットとしているか?

  • 競合の口コミ・レビューを確認する:顧客に支持されているポイントは?

自分のショップのニッチ市場を絞るために、まず消費者のペルソナを詳しく定義しましょう。

郊外に住む85歳の老夫婦と、都会に住む流行に敏感な23歳の若者とでは、当然欲しい商品の内容も異なります。

サブスクリプションビジネスが軌道に乗ってきたとしても、引き続きニッチ市場を押さえるために常に改善を続けましょう。

ターゲットとするニッチ市場が固まったら、次はサブスクリプションで販売する商品の種類を決めます。

サブスクリプション・ボクスビジネスにおすすめの人気商品:。

  • 食料品:ミールキット、野菜、焙煎コーヒー、カクテル、ベビーフード、ミックス・スパイスなど

  • ヘルス&ビューティ:化粧品、ヘアケア用品、シェービングキット、ビタミン剤、サプリメントなど

  • ホーム&スタイル:掃除用品、植物、ペットケア用品、おもちゃ、衣類、工作キットなど

  • オフィス用品:カレンダー、文房具、メモ帳、プリンター用インク、ノート、スケジュール帳など

02.ネットショップを開設する

次に、定期購入・サブスクリプションビジネスを始めるために必要となるネットショップを作成します。

サブスクリプションビジネスに最適なECプラットフォームを選ぶポイント

a.顧客体験を重視したネットショップ向けテンプレート

Web サイトはいわばショップの入口であり、ブランドへの信頼を構築するために重要な役割を果たします。CTA やページのレイアウト、カート画面などネットショップに必要な機能や戦略が戦略的にデザインされ、顧客体験を重視した設計で構成されています。

b.サブスクリプションを後押しするツール

定期購入・サブスクリプションの売上を促すマーケティングツールが組み込まれているかも重要です。

c.注文処理ができる ec 機能

定期購入の注文を効率的に処理するため、専門的なEコマース機能が付随していることを確認しましょう。まず、サブスクリプションの注文を自動更新できる機能は必須です。

また、新規注文の処理が必要になった場合には、プラットフォームがあなたへ通知でお知らせしてくれるかどうかも考慮するポイントです。WixのEC機能を使ったショップにはこのような注文処理機能と統合された注文ダッシュボードが搭載されており、買い切り型商品の注文とサブスクリプションの注文を一か所で管理することができます。

03.サブスク商品の構成を決める

次はサブスクリプション商品を構成するサービスそのものを考えていきます。

サブリプションの頻度は?

サブスクリプションサービスを届ける頻度としては毎日、毎月、毎年...など複数のパターンが考えられます。

  • 予算:送料や梱包材料費を考慮したうえで、どれくらいの頻度で発送できますか?

  • 商品:顧客はあなたの商品をどれぐらいの頻度で必要としますか?

  • 期待値:商品のワクワク感を存分に楽しんでもらいたいと思う心に残り続けるサービスにするには、どれぐらいの頻度でお届けするのが適切でしょうか?

サブスクリプションボックスの中身は?

キュモデルの場合は、厳選した 5 ~ 7 種類の商品数を目安にしましょう、特に、初回はあなたのテイストと商品の品質、世界観を顧客に印象付ける重要なステップです。

定期購入型のファイルの場合は、発送する頻度を工夫しましょう。

サブスクリプション商品の仕入れ先は?

定期購入・サブスクリプションで提供する商品を外部から仕入れる場合は、自分の興味や好きなものをベースにしてブランドを構築すると良いでしょう。競合他社が提供するサブスクリプションからアイデアを得たり、自分が愛用している製品からヒントを得るなどひらめきは様々です。

扱いやすい商品とその業者が決めた業者と価格を交渉します。

ストアの配送サービスに接続しておくと、在庫が切れたときに自動で業者に通知されるため、在庫管理がスムーズに進みます。

サブスクリプション商品の価格帯を決めるには?

サブスクリプションボックスの価格は、含まれる商品の合計額よりも安価に設定しましょう。

買い切り型よりお得感のある価格帯で販売するサブスクリプション商品の提供は「果たして十分な利益を得ることができるか」と疑問に思うかもしれません。

サブスクリプションの割引率を決めるときは、潜在的な顧客が手を出しやすい価格帯を知るためにも、その市場ですでに成功を収めている競合他社を参考にしましょう。設定価格は業界標準と合わせておくのがマネタイズのポイントの1つでもあります。

04.商品力を高めるブランディングとパッケージを考える

サブスクリプションの印象は、商品そのものでなく、商品にまつわる広告コピーやパッケージの外観も同じくらい重要です。

開封体験とは?

開封体験とは、届いたばかりのサブスクリプションボックスを顧客が開けたときに見て、感じる一連の体験のことです。ここ数年多くのブランドはより感動的な開封体験を消費者へ提供するために、再利用できるデザイン性に優れた梱包材を利用したり、購入者の執着心を高めるゲーム的要素を用いたゲーミフィケーションを取り入れるなど、さまざまな工夫をしています。

サブスクリプションボックスを開封したときにあなたの厳選ラインナップを見て喜びを感じてもらいたいと思うはずです。

ユニークな体験をすると誰かと共有したくなるものです。

サブスクリプションボックスのデザインアイデア

開封体験はブランドと商品によって異なります。梱包材にひと工夫するなど、クリエイティブなアイデアを積極的に試してみましょう。

  • エコフレンドリーな素材を使用すること:米国大手コンサルティング会社によると「サステナブルや再利用可能な梱包材を使っているブランドから商品を買いたい」と思う顧客は全体の60~70パーセントに及ぶといわれています。ミニマルでリサイクル可能な素材を利用することで、売上だけでなく、地球環境にもやさしいビジネスモデルを築くことができます。

  • 遊び心を加える:仕掛けのあるゲーム要素や気の利いたメッセージカードを添えたり、クリエイティブな趣向を凝らすなど、顧客に楽しんでもらえる工夫を施しましょう。

  • サプライズを届ける:ブランドロゴ入りのコースターやノートパソコンに貼るステッカーなど、おまけ商品を同梱するのも良いでしょう。

  • SNSアカウントを目立たせる:あなたのブランドのSNSアカウント名をパッケージに記載、顧客にSNSでのタグ付け投稿を促しましょう。こうすることであなたのブランドが新規顧客の目にとまるチャンスが増えるほか、ユーザーコンテンツの生成促進にもつながります。

工夫を凝らした美しいパッケージは、それだけで写真映えします。

05.注文が入ってから発送までの流れを把握する

サブスクリプションビジネスを始めるうえで、支払い、消費税、配送に関しても予め考えておくべき事項です。
 

  • 支払い:主要なクレジットカードや PayPal など、顧客が使い慣れた信頼できる決済サービスをショップに追加します。

  • 消費税:消費税を自動計算する機能を導入すれば、最小限の管理でコンプライアンスを遵守することができます。

  • フルフィルメント:サブスクリプションを購入された場合にスムーズに対応できるよう、注文の処理プロセス全体を実際に試しましょう。

  • 配送・返品:ネットショップのフッターに、配送や返品に関わるストアポリシーを追加します。

06.マーケティング戦略を立てて販売をはじめる

サブスクリプションの販売まであと一歩です。メルマガ配信や sns であなたのサブスクリプションを宣伝し、ショップ顧客をサイトに呼び込みましょう。

いよいよ、定期購入・サブスクリプションビジネスをショップサイトで注文の公開している受付を開始します。

見込顧客を惹きつけてオーディンスを拡大するには、Instagramの運用も効果的です。

また、ブロガーやインフルエンサーを起用して、サブスクリプションの宣伝を依頼するのもよいでしょう。

07.サブリプションスクリプションサービスを強化させる

サブスクリプションビジネスを無事に始めることができたら、今後の成長に向けて学習と改善を続けていきましょう。

同じオーディエンスに対して定期的にアプローチをかけるサブスクリプションモデルは、サービスを向上するうえで理想的な手段です。

  • ポジティブなネットショップと商品にページに掲載する:お客様の声や体験談を掲載することで口コミのマーケティング効果が期待できます。

  • ライブチャットで顧客との関係を構築する:チャットを通じて、顧客からの問い合わせに応じたり、商品を紹介するなどリアルタイムで情報を提供しましょう。

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消費者のニーズに応えることで安定した収益が見込めるビジネスモデル「サブスクリプション」について解説します。

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編集者:下瀬みゆき

SEO & ブログコンテンツマーケター